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さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:20 (No.29704)削除
色々書いたものが勿体ないから供養です、元々出す気は無かったけどひとつ置いておきたい話(一華関連)があったので、どうせならということで🙂
関連のある子はお借りしてる場合があります。恋鐘くんと夕くんはハッキリ名前出させていただいています🙇🏻‍♂️該当する話は名前を下記に置かせていただいています。
なんか全体的にとても長いです。

・イメソン一覧&解釈とかの詳しい話
・緋桜中が誰かを救いたくない話
・白継那古の死亡if
・よその子死亡if(※背後様の許可はいただいています)__恋鐘くん
・テンプレ(猫ちゃん作)
・橘花一華の死亡ifとしあわせな何か
・独断と偏見によるtrpg風ステータス表
・橘花一華の死亡if__夕くん
・ナイトメア絶滅if
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:22削除
イメソン一覧と解釈とか。もう歌詞全部に解釈いれたいんですけど、あまりにも長いので抜粋しました。

◆緋桜 中
▽UnderStand/BCNO
全体的に今と過去が混ざりあってます。結構中は内面が苛烈な子なので、そういった面を出したくて激しめの曲を探しました。見付けました。

『再会を恐れた ここに満身創痍の愛が叫んだ』
もう出会わせないように。妹への愛だけがこの身を生かしている。

『僕らの自由を喰って動く まるで「人間」
 Parents 我等の両親に愛を歌え!』
かなり超解釈だけどこれ聴いてイメソンに決まりました。ナイトメアが自由を喰らって、中から見た両親はナイトメアによって「人間らしく」なったとも言える。愛なんてひとつもないが、それでも感謝はしているのだ。


▽クローバーゲーム/Teary Planet
これは他に似合う子いるんじゃないかと思いつつの昔の話感。抜粋はちょっとなしです。なんか難しいけどフィーリングで感じ取った。
もう物凄く悩んだんですけど一華と歌って欲しいなとか思ったり。


◆橘花 一華
▽酔いどれ知らず/Kanaria
夢が覚めた、の夢は「幸せな家族」。恨みは、夜が明けるまで許さない。それから始まった。一華にとって夢喰い病は恋敵みたいなもんですね。恋をした、するようになるかもしれない(懸想されていた)相手を殺されるんだから。

一千の感情は枯らして隠して、十だけを吐くように。
放ったらかしていっかで投げた、恨みは醒めずに晴れることもなく。
体も心も、今に染めて恨みなど微塵も見えないように。

「存外、そう悪くもないよ」


▽エウレカ/柊キライ
これはキレたかつての一華の末尾に添えた曲なんですが、まぁその通りかなり恋鐘くんもとい恨みのトリガーにあたっての一華にスポットが当たってます。
優しい人でいたいのに。正しくありたいのに。「きみは何も悪くない」と何度も何度も伝えてきたと思うんですけど、それがきっと正しいわけで、なのに、そうはあれない。
今まで何も知らない無知で愚かな自分を、正して気付かせてくれたわけで。無知は罪とかいいますよね、一華はなっっっっっんにも悪くないけど。まぁそれでも、一華が早くロズと知り合っていればもしかすれば救われた命はあったかもしれない。一華なんにも悪くないですけどね!!!!(全力)

「やさしい人で、いさせてよ。そうして、その優しさに浸かってしまえ。」


◆白継 那古
▽延命治療/Neru
過去よりの那古。

『体中に麻酔を刺して これはこれで幸せなんだって』
不幸な場所で生まれ育って、それでも、生きていられて役目がある。それだけで幸せなのだと。そう思い込むしか精神を壊さない方法はなかった。

『言ってしまえりゃ今日も明日もきっと楽になれるんだろう 全部僕が悪いんだと 全部僕が悪いんだと
 いつか夢みたような大人になんてなれやしないんだよ
 ならば 何になりゃいいんだい』
自分が悪だと話せば楽になれた。きっと物言わず「口封じ」される。でも言わなかったのは、いつか、いつか肩を抱き合い素敵な世界と出会うはずだった仲間との約束があるから。
それでも夢見たような大人にはきっとなれない。なりたい、けれど。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:24削除
誰も救いたくない話/

全人に対して、やさしさを抱けるような寛大さは生憎と持ち合わせていない。



その日は兄の、葬式だった。アイツは、死ぬ直前まで兄のままだった。それが違うように見えたのはアイツの友人だけ。友人に対しては、ここ数日オレに対するものと似たような態度を取っていたらしく、それが悪夢によるものだと断定された。自殺方法は飛び降りだという、アイツが家を飛び出すすぐその直前に殴って蹴って、壁に打ち付けられた身体がじくりと傷んでいた。
傷なんて、ない所を探すのが難しかった。跡になるような、火傷やら切り傷などは少なかったけど。
親戚に掛けられた可哀想になんて言葉に曖昧に笑った、もう笑わなくてもいいのに。あまりにも嬉しくて、悲しそうな顔は出来なかったから、しょうがない。

正直に言おう。オレは、アイツが死んで喜んだ。
まだ人であるはずだ、悲しみの感情すら微塵たりとも見せなかったあの両親に比べれば。自分が痛みと抑圧された環境から解き放たれることに喜んで何が悪いんだ。妹が苦しむ危険がなくなったことに喜んで何が悪い、…あぁけど、これからオレはどうやって生きるんだろう。
ふと、そんな感情が座って経を聞いてるうちに流れ込んできた。

兄の真似事をしている内に成績はよくなった。友人も増えた。だけど、オレは何がしたい?妹を守りたい。守るには、何がいるだろう。金を稼いでいつでも援助できるようにはするとして、そうして、オレはあの子のために何が出来る?考えあぐねた、お経を唱え終わるまで、兄の冥福すら祈らずそんな事ばかり考えていた。
だから、罰が、当たったんだろうか。
数ヶ月後だ。両親がこわれていった。見覚えのある姿だった、その姿はまるで人間のようだった、少なくとも、オレからすれば。

彼らは悪夢に侵された。そうして、精神が壊れたらしい。助けに来た誰かがそう言った。オレは、恐怖を覚えたんだ。近しい人が、悪夢に喰われる恐怖を。
妹を守るにはどうしたらいい?そう問うた先は、ロズだった。


それから、少しばかり強くなった。教えてくれる師匠ができた。知り合いもできて、まぁそれなりに順風満帆だった。そんな折。

悪夢に侵されたとそう言われて、倒すべき悪夢の宿主は兄のような人間だったのだ。一度撤退したから知れたことだった。オレは、兄のような人間を救うのか?疑問を抱いてからは、そんな行為がひどく醜くて、気持ち悪いように思えてしまったんだ。

オレは、兄が死んで救われた。兄はナイトメアに殺された。両親が壊れるまでの数ヶ月間、オレにとってナイトメアは誰も救ってくれなかった世界から解放してくれた、ヒーローみたいな存在だった。
正義と悪は正反対で、誰かにとっての正義は誰かにとっての悪で、コイツに苦しめられてきた人は、オレ達がコイツを救うことでまた絶望するのかもしれない。

オレとちがってコイツに苦しめられてる人は自殺するのかもしれない。それに付け上がったコイツはまた誰かを殺すのかもしれない、それが、ずぅっと続いたとして、…あれ、コイツを救うのは、誰のためだ?
ふと抱いたその言葉が、頭の中でずっと響いていた。

「……オレは、…コイツを、救いたくねェなァ……」

倒してしまえば。正気に戻してしまえば。悪夢が喰らった何かが加虐のもの以外の、例えば良心であるのなら、友人にすら加虐の面を見せたあの日の兄のようになってしまうなら。
オレがあの日救われた事を、否定したくなかったのかもしれない。オレは多分、そのうち死を選んでいた。一切の反抗心がなかったオレが夢見た未来。妹が嫁入りでもして家から出るのなら、祝福してやって花嫁姿を見て、その日にでも遺書と証拠を残して死んでやった。そうすれば、アイツは罪に問われるかもしれないのだから。

苦しめばいい、傷つけば良い、そうして死ねばいい。オマエがそうやって追い詰めてきた人間と同じ目に遭えばいい!

醜い復讐心が、オレの中には妹に対する想いしかなかったはずなのに、心の中に巣食ってその陣地をどんどんと増やして、嗚呼、嗚呼。


「……死んじまえよ…………。次の討伐なんて、間に合わずに……」

本心が口から零れ落ちたのに、なんで、こうも胸が痛む。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:25削除
白継 那古の死亡if


歌を歌う。わたしは、そのためだけにいる。

わたしは急にはこの能力を発動できないから、ずっと歌っているしかない。時折飛んでくる指示に合わせて敵を柔くしたり、武器の斬れ味をあげたり、戦うことすら出来ないわたしにはそれしかできない。ぴしりと身体に罅は走るけど、それだけだ。後ろにいるわたしは怪我も何もしなくて、それがすこし、物悲しい。さみしい、のかもしれない。

でも、そんな事を思う暇は今日はなかった。

目まぐるしく変わる戦況、多い敵、みんなは傷も多くて怪我ばかり。
歌詞の意味も知らない歌を歌い続けて、酸欠なのか少し頭が痛かった。ぴしぴしと罅割れる身体は、尚も変わらない。でも、もう少し。もう少しだ。

――そう思ったのが、いけなかった?

薙ぎ払うような攻撃、前にいたみんなが飛ばされた、痛そう、重傷そうな人も何人かいる。唯一無事だった人は狙われてしまって、だれか、だれかを治さなきゃ、あの人があぶなくなる、…でも、誰を?
考えてる暇はない、詞を載せるリズムはもう少しでくる、だれかを見て、注意深く、だれかを―――みんなを、見た。詞が歌に乗る、それは正しく現象として実現した。

身体が悲鳴をあげたみたいに痛い、正座した時みたいな痺れが全身に回る、胸元まですら進行していなかったはずの罅割れが一気に手足の先まで回るのが見えた。割れたような硬質な音が、ふと、首元から聞こえる。崩れ落ちそうな身体で、それでも声は出た、また、続きを歌う。けど。
わたしはもう、歌えなくなるのかな。なら、最期になるのかな。

…出し惜しみしちゃ、勿体ないなぁ。

「――la―――― ―こわせ」

ぱきり、悪夢の靄のネジが壊れたみたいに挙動が鈍る。誰かがこちらを見て目を開くのが、最期に見えた。

――――わたしの身体が、砕け散るみたいに、こわれてくれやしないんだね。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:33削除
恋鐘くん死亡if。酷いことになってるので注意⚠
一華は恋鐘くんに「感情」も「恨み」も向けぬようにしてる反面、それは重い存在でもある。




――嗚呼、きみはよく、殺してくれと言っていたけれど。


喉から零れ落ちたのは、絶叫でもなんでもなかった。頭が真っ白になるって、ああいうことを言うっていうのは知ってたけど、もう実感なんてしたくなかったのに。
大きな掌だった。その小柄な体躯を包み込んだのは。全身の骨と肉が潰れる形容しがたい音を鳴らしたのは。

投げ捨てられるように落下した人間だったものは、四肢が全て折れ曲がり、とうに絶命した姿。ただ血に染まっても綺麗な髪だけが、その苦痛と安堵に歪むかんばせだけが、何も変わらなくて、それが余計に絶望を産む。

その後は、まぁ、酷いものだった。
こんな状態で闘えるなんてお世辞にも思えないだけの動揺と絶望、勝手に逃げ出す子も仇討ちだと喚く子らもいた。みんな若いよね、僕が言えたことじゃない話なんだけど。まぁこのままだったら死人なんて増える一方だ。
それは、彼が望むところじゃないだろう。僕だって死屍累々な戦場なんて御免だ。
だから、他は無理矢理にでも撤退させたし、僕は銃を背負い直して彼の放り出した盾を抱え――ねぇ恋鐘、これ重いんだけど!――無理矢理突っ込んで、無理矢理投げて、能力で矛先を逸らして、少しでも時間を稼いで。誰も、誰も死んで欲しくないから。絶対に逃がすから。そのためなら、自殺だなんて誰も言わない。

でも結局、似たような結末を追うだけだった。
小さく笑う、これで倒せでもしたら格好いいのになぁ。


――ねぇ恋鐘、ありがとうね。きみの死はきっと誰もに絶望を産むから、やさしいやさしい僕だけは感謝してあげる。有難く思いなよ。

――だって、僕は、死にたくてたまらなかった。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:35削除
ねこちゃんのテンプレお借りしました❕作成ありがとう😭✨
未筝が覡なのは書いてた時に名字しか決まってなかったからです🙃そして遂にこの子を出さないままにテンプレを出すことになりましたがめんど勿体ないのでそのままです。コイツだれだ?と思いながら読み飛ばしましょう( ごめん )
簡易設定――覡未筝(かんなぎ みこと)穏やか元ヤン過激派な茜隊。身長は180前後くらい、23歳で親からの重圧キツめの家庭で色んなこと習わされてきた。中学で反抗ついでにぐれた。キレるとこわい。

【知力部門】

『知識の多さ』
覡>一華>>中>>>>那古

覡は幼い頃から様々なことを習っていた為、知識的な話で言えば軍配があがります。一華はそれより幅広く浅い。一華より下は順に学歴・年齢順。那古は知識がナイトメアや人体についてに偏りすぎており、一般常識すら欠けている部分が多々あるので、結構大差なんじゃないかなと。

『知恵が回る』
一華>(那古)>覡>中>>那古

単純に一華は頭の回転が早く、悪知恵も全然回る。やさしくあるだけ。覡は色々あくどい事も教えて貰っていたのと、知恵を回して親から逃げていた故に高め。中は気遣いとか作戦とかその辺りなら頭は回せるけど、過去的にも中々知恵が回るとは言い難い、何せ罪に問うためだけに死のうとしてた奴なので。妹のためならなんでもするけど。那古が少し微妙なので分けたんですが、非人道的な場所で育ってきて管理人の所業を近くで見ていたこの子は、そうするべき環境にあれば括弧の順位になる。今はそうじゃない場所にいるだけ。一華と違うのは、一華は自分の意思で変えれるけど那古は周りの環境に依存するところ。

『記憶力がいい』
一華>那古>>覡>中

那古はちょっと複雑なのですが、覚えたことは中々忘れないのでこの区分だと上位になります。中や覡は頭が良い方だけど、記憶力に関しては人並み程度かなと、覡の知識は長年詰め込まれてきたが故です、10年以上の歳月をかけられた知識。一華は、関わりある人の様々なことを覚えていられる人です、故に自分のせいで死んだ人の仕草や言葉を忘れたことはありません。

『覚えるのが早い』
一華>中>>>覡>>那古

覡が一般的な平均です。前述の通り、一華はその仕草や言葉をすぐ覚えてしまえてかつ記憶に保てるので、呪いがずっと呪いとして機能してしまう。風化など、しない。中が器用なのは体で覚えるタイプというより整理整頓が上手なんじゃないかなと、じゃないと被虐や手当の時間がありながら兄の真似をして好成績を、なんて出来ないです。那古は覚えれはするけど、覚えたことを結び付けるのに時間がかかるので結果覚えてない判定をくらって最下位。

【フィジカル部門】

『体力が多い』
覡>中>>一華>>那古

体格やら何やらを加味してこの順位。覡が煙草吸ってなければ不等号2つは増えていました。中は運動能力自体は悪くないですが、トリップ中にあんだけ動き回れるのは能力の影響もあるので1位ではない。でも体力ないとあの能力は扱えないです、すぐ過労で死んでしまう。一華も体力ないわけではないですが前衛職には勝てなかった。那古は…まぁ、ウン。でも一応16歳なので元気ではあります。

『筋力が強い』
覡>>中>一華>>>>那古

重い鎖と鉄板を両手両足に装備して動き回れかつ近接喧嘩殺法人間は流石に1位。中はスピード型とはいえども流石に鍛えてはいる。ただトリップ中なら一華は同じくらいになる、リアルだと2人に比べると華奢ではあるので腕相撲で負ける。那古は勝てない。ここから那古の前に壁が立ちはだかります(!)

『足の速さ』
中>>一華>覡>>>那古

リーチの差をものともしない1位とリーチの差で勝てない最下位。那古も軽いのと同体格の中ならすばしっこくはあるんですが流石に。一華はスタイル良いし脚長いコイツ絶対、と思ったのと戦闘スタイル的に離脱が得意かな、と思った結果。覡が一華より筋肉量が多くて体重が重いのもあります。1位の彼は純粋に足が速い。

『瞬発力がある』
中>覡>>>一華>>>>那古

そろそろ最下位のトリップ事情が心配になってきた、戦闘職に勝てないだけなんです。これは戦闘スタイルが物を言う。受け止める、よりヒットアンドアウェイスタイルで次の攻撃を考えながら避ける方がより早い反応速度がいるかと思うのでこうなりました。一華は人並みかそれより少し上か、ロズの中では平均くらいかなと。那古はそこまで素早く反応出来ません、そもそも鍛えられる瞬間があまりなかった。

『持久力がある』
覡>中>>一華>>>>那古

中の戦闘持続可能時間はかなり能力に頼っているところがあるので、生身となるとこう。覡が生身の中よりちょっと高いくらいなのは、繰り返すようだけど煙草を過度に吸うから。だから取り上げられるんだぞ。一華は夢の中では能力の負担に耐えたり重い長銃を安定させる力がいるため持久力(負担に長時間耐える力)はある方です。肺活量という点で比較的高くなるはずの那古がここでも不等号4つの大差つけられるのはそのせい。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:39削除
一華死亡if。トリガーがいないので恨み自体は緩やかです。


恨みと共に、縮めに縮こめた感情があった。
やさしいひとに憎悪は似合わない、死ぬなと言った口で自分が死んでしまえば元も子もない。
だから、ずっとずっと封印していた「死にたい」なんて気持ちが、今唐突に蘇った。

―――「早く!!」

後ろを振り向いた彼らに喚くように叫びながら装填を行う、呼び出した偶像に夢中な様子もやけに短く感じてしまう、嗚呼やってられないな。こんな姿でさえ僕は絵になる、そう思わないととてもやってられない。
部隊構成のミス、素早さに欠けるこちら側に対しあまりにも脚の早い様子ではあったが、それでいたって微妙に拮抗した実力差のせいで撤退の判断が付けにくい状況ではあった。
だが、拮抗はひとりふたりの大きな負傷であえなく過ぎ去った。若く経験の浅い者が多かった故だろうか、戦線はあっという間に崩壊、撤退すら誰か囮がいないと間に合わないような。
もし仮に、誰か経験のある者とふたりでなら負傷しつつの生還も出来たかもしれない。ただこの中にそれ程の信用を寄せられる者は居なかった、それだけだ。

「は、はは…ほら、こっちを見なよ化け物、」

ぱちりと弾け飛ぶように霧散していった偶像にじゃれついていた獣の目に、一発。多分目を潰すのには二発かかる、片目に一発は最初に入れていて、もう一発が今。予想通り平衡感覚に手間取っているが、もうここからはきっと暫く精密な射撃は出来ないだろう、目から届く色がやけに痛くて、耳から聞こえる音がひたすらにやかましい。
唸り声すら聞こえている気がするが、それが聞こえないほど、此方に向かって一直線に走る様子がうるさくて仕方ない。きみさっきまで手間取っていただろう、学習能力なんて捨てたんじゃなかったのか?
そんな思考と共に、思い返す。
この化け物に口内からの射撃は効き目が薄かった。それにきっと討伐は出来ない。ならば時間を稼ぐために、次が生き残るために、視覚があるらしいコイツの目を奪え

「――きっと僕の身体はさぞ美味しいんだろう、ね」

銃口で受け止めれたらさぞ良かっただろうが、それは目に向けねばならない。偶像も今は呼び出せず、この苦痛の中では精密に打ち抜ける自信が無い。ならば、食い止めてしまえばいい。
身体の中でも筋肉の密度が高い、この長い脚を口を開けて噛み付こうとしてきた差し込んで、痛い、これ、引き抜いたらちぎれるやつ。そう思いながらも銃口が光のやどっているもう片目に向けて、思い切り引き金を引いた。
あぁうるさい、自分の攻撃する音で脳が割れるんじゃないの。

苦しんで口から離してくれたお陰で脚はちぎれなかったけど、もう殆ど痛みしか感じれないし機能しないだろう。ぼたぼたと血が垂れているのが視界の端に映っている。
さて、どうしたもんかな。ほぼ癖のように染み付いた装弾、響く苦痛と有り得ない痛みの端で思考はどこまでも冷静だった。死を覚悟してしまうとあまりにも呆気ない、というか。故に、性懲りも無く突っ込んでくる化け物の姿すら良く見えた。
なんというか、まぁ。僕はきっと五分後には生きていないんだし。少しくらい、許してくれないかな。

さっきのせいでほぼ機能していない脚をそいつに向けて、それだけじゃ足りないから片腕だって化け物にくれてやる、大盤振る舞いだ。
口内にあるグチャりとした何かを思い切り掴み、動きを無理矢理止める。どう足掻いたっていくら僕でも似合わないくらいに口元が歪んでいるのがわかった。
お門違いな恨みだ、彼ら彼女らを殺したのはコレではない。だけど、今この一瞬だけ、恨みを抱くことを、どうか許してやくれないか。

「僕を殺してくれるお礼だ。祟ってあげるよ、夢喰い病」

言霊なんて柄ではないし、コレがそもそも人の言葉を理解するとも思えない。
だから、わかりやすい形で残してあげよう。
乗り上げるように片足を蹴って、その化け物より少しでも高く。喰わせた脚から何かがちぎれるような音がした気がしたが、見ないフリをして。
片手でこの銃は持てない、だから、重力と残る力全て使ってその残る目の光に銃口をぶっ刺した。
気狂いかのように笑い声がする、耳がうるさいな、嗚呼、でもこれは僕の声か、ならうるさくなんてない。
僕を振り落とすために引っ掻き喚く化け物に嗤って、トリガーを引いた。ありったけの、呪いをこめて。

怒り狂ったかのように銃が刺さったまま暴れる化け物に、とうとう放り出される。
地面に打ち付けた衝撃よりもずっとずっと愉快で堪らなくて、痛みすら範疇外だった。視界の端に映る片脚は腿の上部がちぎれていているのか感覚がない、多分さっきの衝撃がとどめだった、失血も酷い。左手は辛うじて動くが力は入らない。ボロボロだな、酷い有様だ。

まぁでも、全員死なずに生きて帰せた、一矢報いる事も出来た。きっとそれでいい。なんて綺麗事を吐いたって、目の前に迫る怒った様子の化け物には届かない。元気そうだな、なんだよきみ、僕がこんなに精一杯だっていうのに。
…どうせなら僕を無駄にしないで欲しいなぁ、なあ化け物、僕を喰らっていいから宿主にはまだ手を出さないでおいてくれたりしない?そしたら、きっと倒してくれるからさ。


気に病まないでね、なんてそんな言葉を伝えたいと願ったのは、もしかすれば彼が酷いことになると予感したからかもしれない。笑わせたかったなぁ、気にしないで、くれないかな。忘れてくれたらいいんだけど、多分何から何まで覚えてしまってそう。不安でしかない。

それはあの子も一緒で、どうにかこうにか何も、なにも残らないでいてほしい。こうなるなら、あの時縋らなければよかったなぁ。…僕がいたことなんて、忘れてくれていい。きっと悲しんでくれるけど、そんな感情僕には勿体ないから。ああでも、家族のお墓の手入れだけお願いしておけばよかった。

嗚呼、そう、それならあの子は僕のことを忘れないでいてくれたらいい。僕がずっとずっとあの子を褒めて認め続けていたことを、忘れないでくれないかな。せめて僕の事は覚えていなくていいから、そんな人がいたことを、どうか覚えていて。

それらは、最後の未練。けれどそれ以上に、家族と同じように殺されるのは安堵があった。良かったと、心からそう思える。
だって、同じように殺されるというのなら、誰かに恨んで殺されていないのなら。

あの死は、僕のせいじゃなくなるから。


――ぐしゃり。身体が潰れる音が、脳に刺さる。





▽しあわせ

「お兄ちゃん!」「兄さん!」「「一華!」」

「……僕、上手くやれてた?」

「ごめん兄さん、俺、兄さんに、変なこと遺したせいで、」
「ほんとだよ!紅葉のせいでお兄ちゃん、元から変だったのに余計変になっちゃって…!」
「なんだよ、双葉は勝手にしんでいったくせに!」
「はぁー!?何も出来ずに部屋で震えてたなっさけない兄が何言ってんの!?」
「俺が死んだ時は遺してごめんなさいってしおらしく泣いてたくせによく言うなぁ!」
「なっ……」

「こらこら、もう、そこまでにしなさいね、二人とも。……一華、ごめんね。あなたが辛い時に、なにもできなかった。」
「父さんも、余計にお前を追い詰めてしまった、…ほんとうに、すまない。」


「……謝らなくて、いいよ。…ねぇ、……僕は、」


ぼくはね。…ゆるして、ほしいんだ。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:42削除
▽trpgっぽいステータス表(独断と偏見)
()の中はトリップ時のステータス

○緋桜 中
STR 14(16) COM 15 POW 13 DEX 17
APP 15 SIZ 12 INT 14 EDU 12
HP 12 SAN 32

妹がいる限りあんまりSAN値は削れないが妹の危機である場合×3くらい減る。


○橘花 一華
STR 13(15) COM 12(14) POW 16 DEX 15
APP 18 SIZ 13 INT 18 EDU 15
HP 13 SAN 75

多分AF『弟の遺書』によりSANが+50くらいされてる。


○白継 那古
STR 7 COM 10 POW 17 DEX 9
APP 16 SIZ 7 INT 16 EDU 7
HP 8 SAN 82

賢い幼女だった。えらい!感情の記憶を失うことによりSAN値は回復しました。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:44削除
夕くんの前で死んでみよう企画。(?)


散らせてなるものかと、そう、強く思った。
もう、失うのは、沢山なのだと。

後ろに突き飛ばされたせいで座り込み、僅かに傷を負ったかつての幼馴染を見下ろして、致命傷といえる傷はないことに安堵した。被る血は僕のものなのかな、それなら、なんだか少し申し訳ない。

痛い、なんてものじゃない。
多分ものの数秒で身体は言うことを聞かなくなるだろう。当たり前だ、彼を狙うその鋭い切っ先は、その間に無理矢理入り込んだ僕の心臓を貫いていた。鼓動を発さなくなったから、多分何もないんだろう。心臓は胸の真ん中よりにあるものだけど、こんなことで実感するなんて、ね。

無理矢理身体で食い止めた敵の動き。無駄にしてはならないから、ダメ押しとばかりに最後の力で目の前に偶像を創り出す。多分もう数秒も保てないけど、それでも多分十分。
近接職が思い切り敵を葬り去ったのを確認する頃には、もう視覚も聴力も殆ど機能していなかった。

それでも、きみが見えた。きみの姿が。
ああ、残っていてくれたきみが、生きて幸せになることをずっと願おう。
生きて、僕の前に現れてくれて、それの恩返しくらいにはなるだろうから。だってこの僕が死んでも祈るくらいなんだからね。

ただ、生きていてなんて言葉が重荷になってしまっては、いけないから。何かを願う言葉は、呪いになってしまうかもしれないから。僕みたいに、ならないで欲しいんだ。たのしいけれど、すこし、くるしいからね。
それに僕は殊更器用だったからできたけれど、この苦しみはきみには重い気がするんだよ。

だから、ただ、思うままに。

「………ぶじで、よかったよ、夕。」

どうか、悲しまないで。僕は、こうなることが少しだけ嬉しいんだから。今、上手く笑えてるかな。

……でも、少し、少しだけ。またきみと話して、仲良くしていたかった、なんて。
色々、過ぎた願いだ。
さん (8dr2j8cs)2022/7/27 17:46削除
ナイトメア絶滅if

【緋桜 中 の場合】

終わった。終わって、しまった。
しまった、なんて言い方は少し違うのかもしれない。オレはこの事実に安堵すべきだ、もうアイツにこの類で危険は起こらないのだろう。

「……何すっかなァ…」

金自体は使い道もさしてない。両親は相変わらず使い物にならないでいるからそれだけは続けていたが、それ以外は妹への贈り物や学費位にしか使わなかったのだ。
だから、まァ、長生きができる気もあまりしないし、日がな一日を過ごすのも悪くはないかもしれない。何度も何度も無茶するなと言われてきたけど、その言葉を守れる日はついぞ来なかったわけだし。
それか、時折顔を出してるカフェでまた働くのも、悪くはないかもしれない。あそこの雰囲気は嫌いじゃないし、でもそうなったら伸びたこの髪もちゃんとしないとか…?と思ったが、あそこの店主はそんな事を気にしない人だ、多分。

身体にガタがきてるかどうかは生憎病院の機器がないとオレにはわからないし、まァ、わかったところでどうしようもない。死にかけたら吐血とかするんだろうか。今はしてないから、きっとセーフだろう。
だるさや食欲も、まだ、なんとかなる範囲であるんだと思う。

……アイツを、幸せにしてくれる人は見付かった。じゃあ、オレは何をしよう?誰かを幸せにしようとは生憎思えない、妹以上に大事に出来る自信もないのに、そんな事は思えなかった。

そうだな、少し、ゆっくりしてみよう。それで、生きていられたなら、また考えようか。


【橘花 一華 の場合】

仇は、とれた。うん、多分、とれたってことになるのかな。
家族の墓に来て、そんな報告をしながら目を瞑って手を合わせて。

……まだ、生きてるのか。また、生きなきゃいけないのか。抑圧されていた感情が緩んでそんな甘えを吐き出していた。
僕は、まだ生きなきゃいけないよ。だってほら、そうでないと、誰かの心に絶滅させなければ良かった、なんて思いを抱かせてしまうかもしれないから。それに、僕がやさしいのは、ロズの人達に対してだけじゃないだろう?そう言い聞かせるように心の中で言葉をなぞる。

誰かの心を認めたっていい、そう思いはすれど、何処か、心の奥底でそれを怖がり厭う自分がいるのはなんとなくわかっていた。死神みたいな自分を許してくれる人は現れないし、そりゃあ、僕が何も言わないんだから誰も許してなんてくれないんだろうけど。でも、誰かに許されたって、死んだ彼らに許されなきゃそれはただの、自己満足。
自業自得、そればかりが頭の中を何故か巡る。嫌だな、そんな後ろ向きな気持ちは持っていなかったはずなのに。

「……ねぇ、まだ頑張らなきゃだめかなぁ。…夢にでも出てきて、ゆるしてくれたら、すぐそっちにいけるからさ。きてくれたりしない?」

だって、ほら、ひとりずつ家族はしんでいったんだ。
次は、僕の番じゃないか。ねぇ、まだ、きてくれないの?


【白継 那古 の場合】

少し、あの頃から年月が経った。少しだけお姉さんになれた気もするし、身長だって伸びなかったわけじゃない。
掃除は相変わらず出来ないけど、料理なら、教えてもらったものは取り敢えずその料理に見える程度にはなっていた。まぁ、なんだって、結局わたし1人なら何も関係はないんだけど。
部屋に鍵を掛けなきゃいけないこと、誰にでもついていくのは良くないこと、そんな、今考えたら当たり前のことも教えてもらっていた。

それでも、わたしは、どうやって生きていけばいいんだろう。

学校、というものに行ったこともない。ロズという特殊な場所以外で働いたこともなく、政府に口利きしてもらおうにも、わたしはそんなことを言える立場なのかもわからない。
何処かの施設で、なんて少し考えたけど、この家事能力ではそんな事も言ってられない。施設は施設出身者にやさしいが、役立たずを受け入れる程余裕がないことが多い。

未来を考えてみても、どうやったって想像できない。何も思えない。誰かの未来を考えることは出来ても、自分がどうなっているかは全くの闇の中で。

…とにかく、わからないから、わからないなら、学ぶしかない。何ができるかなんてわからないし、まずは政府に聞いてみないときっと何も分からない。
それでも、自分で何かを始めるなら、きっと、学ぶことしかないんだ。


 ▽ ▽ ▽ 

こいつらナイトメアが絶滅した後に死の気配が拭えないのが多くないか?

中は本当にそのまんまです。状態としては過労に近く、鈍い痛覚のせいで壊れた組織を自覚してない。その上それを回復させる暇もなく動き回りまた壊すもんだから身体がバグりかけてるんじゃないかなと。本当は頭痛やらなんやらも酷いけど、痛みの神経が壊れてて自覚できない状態です。今までは前向きな、それこそ生きなければ守れないから生きなくてはならない、という気持ちでいたけど、もうそんな気力を抱く必要はなくなった。病は気からと言いますからね。暫く休ませればワンチャン、最善は病院に放り込めば生きてくれます。自殺願望は流石にない。

一華は、恨みのキーが無くなった結果、押し込めていた感情の内の「死にたい」「許されたい」が全面に出てしまっている状態です。それでも仲間の前では笑ってるしそんな様子は見せません、家族の前、お墓参りだからこそ零れた心情。一華の根底、実年齢と境遇にそぐった感情を表すだけの理由は消え去り、表面ばかりの彼だけが残る。「殺してくれないかな」なんて言葉をもしかしたら1人に零して甘えてしまうかもしれない。きみも散々言ったろう?
ただ、一華の感情は夢喰い病に食われた訳では無いので、誰かが一華の為だけに一華をゆるして一華に愛され、それを続ければいつか普通に笑ってくれる、かもしれません。

那古が未来を考えられないのは、かつて未来を考えていた頃に限定的に感情を喰われてしまった故です。想像できないわけじゃないけど、詳しいことはどうしても思い描けない。それでも歩こうとしてるのは、かつての約束を無意識に守ろうとしてるのかもしれないですね。「一緒に生きよう」と誓ったその髪色とピアスは今後一生、それこそ死ぬまで変わることはないでしょう。
返信
返信9
mola*さん (8dv4m07k)2022/7/17 20:20 (No.28738)削除
我が家のイメソン、落書き、小ネタ(?)とか。返信欄にちょこちょこ継ぎ足していきます…、
mola*さん (8dv4m07k)2022/7/17 20:28削除
佐久間のイメソンで考えていたもの…、大体不穏です。

・ガウル


_こんな結末でごめんなさい

全ては自分の責任だと、思っている。

_天国へ逝くことやめたの

自分には相応しくないから。

_目を開くことない子供たち

幾ら嘆こうと懺悔しようと、生徒達は、もう動かない。

・棺の舟


_沈んだ先で会おう

恨めしくて、でも道連れにしたい、この悪夢を。

_もう二度と帰れない

帰る家も、現実も、失ってしまうけれど。

_それでもいいですよ

死んだって構わないよ。
mola*さん (8dv4m07k)2022/7/18 20:45削除
お互いの呼び方。(設定未投下の子がいます)

佐久間→胤:つぐ (胤はつぐ、とも読めるから。あだ名的な。)
    月:成瀨さん (名字呼び。一応、討伐隊に誘ってくれた先輩である為、尊敬の念も込めて。)

胤→佐久間:佐久間さん (さん付け。心の中では先生、と呼ぶ位には尊敬している。)
  月:月様 (基本女性に対しては様付けが多い。名前で呼ぶ程度には親しい。)

月→佐久間:楽及さん(表)/群青色(裏) (後輩、という意識が強いので名前にさん付け。/瞳の色だろうか?)
  胤:胤くん(表)/嫩葉色(裏) (ある程度親しい仲という意識で、学生なので君付け。/瞳の色だろうか?)


「お、おいしい、ぱ、パンケーキ屋さんを、み、見つけたんです…!い、いっしょにどうですか…?」
「わぁ…!此処、僕も気になっていた所です!」
「お、じゃあ丁度良いんじゃ~ん?行きましょ~」

「じゃーんっ!…佐久間さんにプレゼントです!」
「…なにこれ、抱き枕…?」
「か、かわいい…!さ、さすが、つ、胤くんはきようだなぁ…」

「お~い、成瀨さ~ん?そっちは仮眠室じゃなくてトリップルームですけど~?」
「…う、ぁ、ご、ごめんなさ…でも、わ、わたしには、こ、これしか…」
「月様、今はゆっくり休みましょう?」


「あははッ、もっと…もっともっともっと!!ねぇ、ボクと遊ぼう?沢山遊ぼう?あはははははは!!」
「えへへ…、帰ったらお姉さまに褒めて頂くんです…、だから、いっぱいぐちゃぐちゃにしないと…」
「痛みも、苦しみも、疲れも無い。ほら、夢みたいな世界だろ?だから離れないで…傍に居て…」

_
mola*さん (8dwplehn)2022/7/19 19:36削除
我が卓の落書きたち…、
返信
返信3
猫原さん (8dzon6g0)2022/7/18 14:14 (No.28806)削除
こういうのが知れると嬉しい完全私得のうちの子ランキングです👑
返信にテンプレも置いとくので、良かったら皆様のお子さんのバージョンも作ってみてくださいね…😌


【知力部門】

『知識の多さ』
星>(越えられない壁)>恋鐘>>>純子>>桔梗

これは完全に受けてきた教育の差と年の功です。うちの子は標準よりは頭のいい子ばっかりなんですけど、流石に桔梗は知識が生存に活かせるものに偏ってるので一番下ですね…😌

『知恵が回る』
桔梗>>星>(越えられない壁)>>恋鐘>純子

別名悪い子ランキング。桔梗は星よりもっと悪辣な方向に知恵が回るので星より上にいます。恋鐘と純子も頭は回るんですが、素直な上に悪いこと出来ないししようとも思わないので…😔

『記憶力がいい』
恋鐘>星>純子>>桔梗

10年間で出した犠牲者の顔と名前全員覚えてるやつが一番なのは当たり前体操🤸‍♂️星はおじいちゃんなのに全然ボケてないし昔のこともしっかりバッチリ覚えてるので2位。純子は恋鐘と似たような理由で、バレンタインで大量にチョコ貰うのに誰から何貰ったのかちゃんと全部記憶してるのでこの位置。桔梗は興味ないことと必要ないことは全然覚えられないので最下位です😌

『覚えるのが早い』
桔梗>>恋鐘>純子>>星

さっきとは逆に興味のあることや必要なことなら一瞬で覚えられるのが桔梗です👍恋鐘は初対面の人でも覚えられるし仕事の覚えもいいので記憶つよつよマン。純子も恋鐘同様ですね。星は…おじいちゃんなので……と言っても普通くらいの覚えなんですけど。


【フィジカル部門】

『体力が多い』
純子>恋鐘>>桔梗>(越えられない壁)>>星

そりゃあフィジカル部門はクソデカ武器振り回してる2人が強いに決まってますよね…😌言うて桔梗も刀の鍛錬してるので普通よりはだいぶ体力あります。あと星はここからずっと最下位です(ネタバレ)

『筋力が強い』
純子>恋鐘>>桔梗>(越えられない壁)>>>星

クソデカ武器コンビの差を分けているもの…それは体格差。フィジカル面において体格の与える影響はデカい。桔梗は色々(意味深)やってるので筋力もそれなりにあります。星は…トリップ中でなければ自分の武器持ち続けるのにも難儀するような筋力なので…🤦‍♀️

『足の速さ』
桔梗>>純子>恋鐘>(越えられない壁)>>星

ここで純子1位が崩れて桔梗が入ります。桔梗、体格いいから脚長い上にシンプルに足も早くてめっちゃ高機動なんですよ。更に注意力高くて観察力もあるので斥候として超優秀。純子と恋鐘の差はやっぱり体格です。脚が長ければそれだけ距離が稼げるのは当然ですね😌星はそもそも火事の時に熱と煙吸い込んでて肺やられてるので、走り続けること自体が苦手。一瞬で息が切れてゼエゼエしながら足動かすことになります。

『瞬発力がある』
純子>>恋鐘>桔梗>(越えられない壁)>星

能力的にも純子は瞬発力鍛えてるので恋鐘とちょっとだけ差がついてます。桔梗も意外と瞬発力あるので前述の足の速さと相まってチェイス・撤退が上手いです👍星はフィジカル部門では一番マシな結果が残せるのがこの瞬発力。全くもたないので本当に一瞬だけですけど…()

『持久力がある』
恋鐘>>桔梗>純子>>(越えられない壁)>>>>>星

盾持って振り回して攻撃盾で受けて走って…をトリップ中ずっと繰り返してる恋鐘が当然1位です😌桔梗はフィジカルとしての持久力そのものは純子と同じか少し低いくらいなんですが、力を上手く「使わない」ように出来るので総合して純子よりちょっとだけ上です。そして星がフィジカル部門で一番ダメなのがこの持久力…😔体力も筋力もないので当たり前ですがマジでカス程もないです。クソザコナメクジ。
猫原さん (8dzon6g0)2022/7/18 14:14削除
テンプレです👑

【知力部門】

『知識の多さ』
『知恵が回る』
『記憶力がいい』
『覚えるのが早い』

【フィジカル部門】

『体力が多い』
『筋力が強い』
『足の速さ』
『瞬発力がある』
『持久力がある』
返信
返信1
さん (8dwiypm9)2022/7/13 19:58 (No.28345)削除
没ったので勿体ない精神であげちゃいます!
よいこのぬりえ
さん (8dq1arlv)2022/7/14 15:57削除
せっかくなので透過保存用URL置いておきます~!DL期限は30日後までです💕
https://38.gigafile.nu/0721-cfb3af12daf85254b633639835e3f79de
さん (8dr2j8cs)2022/7/15 08:53削除
お借りして塗らせていただきました!!!TAしとるんか?ってくらい雑塗りみたいになってしまって申し訳ない🙇🏻‍♂️精一杯です…🙇🏻‍♂️
猫原さん (8dzon6g0)2022/7/17 11:20削除
塗り絵お借りして塗らせて頂きました!🙇‍♀️
かっこよく塗れてると…いいな…!!
返信
返信3
さん (8dr2j8cs)2022/7/17 07:22 (No.28681)削除
顔を描いたら負けと思ったなどと供述しており
かなり曖昧ですが一応流血描写、身体欠損があります。

描いた子(お借りしました!🙇🏻‍♂️)
白継 那古/東冬 桃・桔梗(みかちゃん、ねこちゃん)/赤樫 恋鐘(ねこちゃん)、橘花 一華
なにかあれば言ってください〜…!
返信
返信0
さん (8dr2j8cs)2022/7/14 16:15 (No.28414)削除
白継 那古の深堀設定。関係性などについては今後も追記します❕

○名前
名前は鳥言葉から着想。
…したかったんだけどとんでもなく難しかったのと語感が悪いので、ちょいちょいとってるだけでほぼ意味は無いです。とったのは、ナキハクチョウ(癒しの歌声)、ツグミ(小さきもの)、ウミネコ(共存共栄)。ここから鳴白鳥の白、ツグミのツグをとって名字に、ナキハクチョウのナとウミネコのコをとりました。最早言葉も何も無い。一応名前をつけたのはちゃんと母親でした、「今の世の中よりずっと平和であった昔のように、ゆったりと生きて欲しい」「古さに囚われず新しい未来を切り開いて欲しい」みたいな願いが込められています。那古は知らないけど。

ついでにめちゃくちゃどうでもいいけどハトは6月の誕生鳥だったので6月生まれは鳩が守護してます(??)

○能力
石の名前です。わかりやすく石言葉から。
ラブラドライトは「思慕」「記憶」「調和」。また、石自体に人の意識に干渉する力があるとされていて、そこから夢の中に言霊で干渉する、というのが当てはまったのでそのまんま制定。
この歌で誰かが救われていて欲しい、その望みがそのまま能力に反映された。

○ナイトメアに対して
大してなんの感情も抱いていません。誰かを殺してしまうのはかなしいけれど、それ以上も以下もない。強いて言うなら『どのような生命体なのか』『どのようにして生まれてきたのか』などといった興味の方がもしかすれば大きい。手伝っていた彼女はそうであったから、きっと自分もそうであると思っているだけなのかもしれないけれど。

○情緒、教養について
大体9,10歳くらいで止まってます。本人は辛いことなんてなんにもないよ?て顔をしている。だって本当に、何かはあったけど、それを辛いと思うことはもうないから。頭はちゃんと知識も蓄えていたから、そういった事実などを覚えるのは得意。
一緒の施設出身の子とは、仲間意識みたいなものが少しあります。断片がしっかりした記憶になるとしたら、その出身の子のおかげ、おかげなんだろうか?同じ出身の子が夢喰い病にかかってたかどうかについて、那古は覚えていません。
一般常識は小学校卒業程度の知識+所属から1年で学んだことのみ。ナイトメアについての知識はしっかりあります。知識がかなり偏っていて、例えば歴史や古語、諺などは知らないことが多い一方で理科的な知識や人体については詳しい。

○感性などについて
味音痴なのは口にいれれて少しの栄養さえあれば御の字な環境にいたから。掃除が出来なくてもいいと思っているのは掃除なんてことを知らなかったから。ようは、正しいものを知らずに育ってきたが故。まぁ美的感覚は最初からなかったしとんでもない料理の才能も生まれつきですが。自分では食べれるから、もう手伝うなと言われると心做しかしょんぼりしてまた手伝います。汚名返上したい、出来ないからやめておいた方がいい。



管理人はかつてのロズの研究者で、「夢はあくまで自身の考えることができる範囲の出来事である」と考えました。故に、「悪夢のような日々が続けば悪夢は悪夢として機能しないのではないか」と考えたのです。この思想を実行しようとしたが故に昔にロズから追放されてる。
那古が夢喰い病に「その時の感情」だけを奪われたのは、それだけは自由だと思っていたからです。那古は外の世界を研究に携わる傍ら知ったことで、その手にある縁の分だけ幸せな未来を夢見ていたから。夢見ていたから、落差が耐え切れなかったから、忘却していった。消してしまった。表情が乏しいのはこの時に感情を欠落させた後遺症。知識のある記憶喪失、それがいちばん言い得て妙。

設定を眺めててなんとなくわかるかもしれませんが、那古にとって多少安全であるというだけで施設もここも変わりはありません。人死が出るので。かなしい場所である。それでいて命の価値はとんでも軽いです、幼い頃から死ばかり見てきたから。
那古は人に対して平等です、それぞれに感情を抱きはしますが。
幼いのに愛に飢えていないのは、そもそも、それを知らないから。
さん (8dr2j8cs)2022/7/16 14:56削除
○死生観について
死とは生の先にあり、隣り合わせである。人が簡単に死ぬ場所で育ってきたからこそ、そして今も尚そんな場所にいるからこそ、命の価値は低い。仮に仲良くしていた人が死んだとて、那古は何も変わりません。死とはあるべき姿であるから。何も変わらず、ただ、会えないが故の思い出を感じながら歌を紡ぐ。どうか魂が癒され、生まれ変わり、素敵な場所にいられるように、と。そんな場所は、夢物語でしか知らないけれど。
那古にとって、「死別」「今生の別れ」「一時の別れ」、それらは何もひとつ変わりはありません。どれも今の自分の前にはおらず、歌を贈る相手です。死者も生者も変わらず似た歌を贈れるのは、そのあたりの認識が少しおかしいからです。那古は幼いが故に死を理解していないのではなく、死について理解した上でそれだけの価値観を持てるほどに、身近なものだったのです。起こった死を軽んじる事では決してなく、ただそれに苦しい程の感情を抱けば抱くほど役割を果たすには苦しすぎることになるから、だから、那古は死を慈しみ心を痛め、けれど何も変わらないのです。
もしその価値観が崩れてしまう程、一緒にいたいと願える誰かがいるのなら、平等でなくなってしまう誰かがいるとしたら、それは。
さん (8dr2j8cs)2022/7/16 14:58削除
【冬東 桔梗 について】
お友達。最初は少し驚いたものの、その衝撃から名前を覚えるのも比較的早かった。兄妹愛というものを眩しく見ている節がある。とはいえ、仲良くしていたいという純粋な想いが故に見つければとんでいくし、抱き上げられたその高い景色が気に入れば、それを強請っているくらいには懐いている。彼女が何を思って " そう " しているのかはちゃんと理解しており、理解した上で、お友達でいないという選択肢を持たない。
施設にいた頃の「ふたりの子供」と同じようだなと感じはするけれど、決して同一視はしていない。罪滅ぼしの気も同情心もなにもなく、本当に、心の底から大切な人とずっと一緒にいれることを祈っている。ただのいい子。


【剣 黎明 について】
出自が怪しく思想を疑われた故についた監視役。第一印象は少しこわい人。けれど優しいことを知ってからは、それなりに懐いている。ただ自分は監視される対象であるという前提を知ってはいるため、面倒を見られることに不思議そうにする節がある。不可解な現象が起きたら報告するようにしており、体調不良などもちゃんと言える。那古が自身の体調に気付くことが出来れば、が前提になるが。
施設にいた頃の「みんなのお兄さん」と同じようだなと思いはする。同じく同一視はしておらず、何よりあまりにも性質が違いすぎる、ちょっと過ぎっただけ。迷惑をかけないようにがんばりたい。今のところそれは失敗しがちである、多分心労しか掛けていない。
返信
返信2
さん (8dr2j8cs)2022/7/10 09:11 (No.28044)削除
設定書いてていちばん最初に過去練りしてたらクソ長になってしまったので供養です😌返信の方に深堀もいます😇

【過去詳細】
容姿に優れ、性別を問わず人との距離感があまりにも近い。おまけにどんな人間にだってあまりにもやさしいのだ、クラスで浮いてるような人間にだって。

幼稚園では幼い彼は母親に似て可愛らしくて、大人は口を揃えて「将来は美人になる」なんて言って、時折「可愛い女の子ね」なんて言葉すら聞こえてきた。夫婦円満な両親はひとり息子を可愛がっていた。運動神経だって良い、にこりと笑った表情に虜にされた誰かがいた。

初めは小学校、彼は運動神経もよかった。それでいて優しく、顔もいい。かわいい双子の弟妹も出来た彼はあまりにも好調だ。リレーのアンカーで一等賞を取った彼は多少のやっかみも受けつつ可愛らしい女の子からの告白も受けていた。
「初恋なんです…」なんて頬を染める様子は大層可愛らしかった。数日後、彼女は彼に「大嫌いだ!死んじゃえばいいんだ!」なんて言葉を吐いて自殺したらしい。
半年後、「好きです、付き合ってください…!」そんな言葉に彼は恐れた。けれど可愛らしい少女が此方を見てくれて、そんな様子に絆されてしまった。彼女は1ヶ月後、家族に恨み言を吐いて自殺したらしい。
高学年の頃の話ともなれば、噂が流れるのも大層早かったものだ。

夢喰い病なんて知らない。彼はひたすら怖かった。小学生の恋人如き、その死因なんて知らされるわけもないのだから。それでも認めてしまえば本当になる気がした。身近な死に怯えた彼に、それでも家族はやさしかった。だから、彼はまともでいられた。
家族はきれいで、あたたかくて、そのうつくしい家族愛が、眩しいほどに愛しくて。

次は中学校。何も知らない人間が多かった、故にやさしい彼に勘違いする人がまた居た。女子連中は彼とある子が付き合っていると噂をたてた。その内に集団で告白を受けることになった。断れば泣くんだろうな、なんとなしにそう思った彼は笑顔で了承を告げた。今度こそと希望を持って。半年後、安心してきた矢先に彼女は月曜の教室で首を吊っていた。「早く学校に来て勉強をしよう」と週末に約束した彼は彼女の死に様をハッキリと目にしてしまった。「あなたにころされたくなかった」そんな紙が落ちていた。
その数週間後、母を通り魔が襲った。通り魔の遺族は「夢喰い病にかかっておかしくなってしまった」と謝罪をしにきた。そこではじめて、彼は夢喰い病を知った。調べて、ようやっと自分のせいではないと安堵した。大事にしていた彼女と母の死に、何処か光が差していた。己の周りの人の死は、夢喰い病というもの故。強く憎悪して、けれどそれだけだった。彼は資質こそあれど、彼はロズに遭遇しなかったのだ。
それでも父はそうではなかった。父は人を、何かを恨めない善人だった。善人が故に、浮気も何もせずただ一途に母を愛していた。故に何処か狂っていった。母のいない家で、長男だからと母の代わりをして家事をこなす彼を見て、『母に特別似ていた』彼を見て、母がいると思い始めた。

――「好きです」「アンタのせいだ!!だから私はっ…!」
――「付き合ってよ」『好きでした。嫌いになりたくなかった。ごめんなさい』
それでも気丈に笑っていた。彼にはまだ、家族がいたから。

父は、彼が中学を卒業する頃にはとうに彼に愛を抱いていた。家族愛などではない、性欲を孕む純粋で狂いきった愛を。それでも父は父だった、彼を一華として、息子としても愛していたのだ。

次は高校。彼の光差した心も何処か怖がっていた。全寮制の男子校に入学して、さぁひと安心だと明るい性格を滲ませて悪戯気に笑っていた。たまの帰省に少し狂気を感じながら、それでも死の遠い生活だ。
だけれどそう上手くはいかない。周りからニコイチとも称されるほど一等仲の良い生徒がいた、二年の秋だ。「俺らいっそ付き合えるんじゃね?付き合ってみよーぜ、お前ならいける気がするわ」なんて言い出した親友に、彼は躊躇った。断れば、関係が壊れるのかもしれない。冗談で済ませれるような雰囲気でもなかったのが、余計に悪かった。――結果、次の年の春に恋人は首を吊って死んだ。桜の散った頃だった。「お前と付き合わなきゃよかった」死ぬ前日、唐突な電話と共に言われた言葉が彼を抉った。
その年の夏、妹と父がしんだときいた。急いで帰省すれば6つ下の弟は泣いていて、家の中には真っ赤な血文字で『愛してる』が綴られていた。弟は泣いていた、「兄さんをずっと探してたんだ、家にいるはずだって、もうパートも終わってるからって…、フタバが止めたら、父さん、フタバを、刺して、それで、あの字を、ずっと、父さん、兄さんのこと母さんだとおもって、て」狂ったように震え続ける弟をずっと抱きしめた。後で弟から聞いたことだが、父はずっと夢喰い病に苦しめられていたらしい。間に合わなかった、そう謝られたと言っていた。
彼と弟は親戚に引き取られた。お金のことは心配するなと老夫婦が笑っていた。

彼は言葉に甘えて大学に進学した。高校の時に余計近くなった距離感は、接する分には男女を区別して考えないような彼にはそのまま、性別を問わずに。時折何処か無理した笑顔で笑っていた。それを心配した数人が彼にそのまま惹かれていった。
自暴自棄だった、どうなってももう知らなかった。自分のせいだと思いたくなかったのだ。故に、三股だなんて最低な事をしでかして、そういう友達も何人か言われるがままに作って、彼の傷付いた心はずっとずっとずっと奥に縮めて縮めて、消えるように封じ込めた。
いっそ笑えと彼は言うだろう、彼と関係を持ったその3人の恋人とそういう友達は夢喰い病に壊されていったのだ。2人は命は助かった、ただし精神に異常をきたして対人関係を築ける様子ではなかった。
挙句の果てには、「殺して欲しいけど死ぬ勇気はないから」と見知らぬ人間が何人か恋人になりたいと言ってきた。その人らは小学中学時代の同級生の友人だそうだ、ふざけるなと怒鳴りたかった。断って散らして、それでも、しつこく通ってくる奴がひとりだけいた。
それはいつの間にか、「一緒に生きたい」と言うようになっていた。もしかすれば、希望を抱いた。その手を取った一週間後、『ありがとう、でも、もう一度しにたいと絶望するのはつらかった。こんなことなら生きたいだなんて思いたくなかった』なんて言葉が彼に届いた。失血死だったらしい。

もうどうなったって知ったことではない。どうなろうが関係ない。だけれどどうか愛を抱いてくれるな、愛を囁くな。受け入れさせるな。ただひたすらに憎い、何も知らない夢喰い病とやらが。誰も知らない、信じない。彼の閉じこもった心を開いたのは、たったひとりの肉親の弟だった。
あの手この手で彼を笑わせた、明るい話をした、たのしい未来の話をした。彼は弟の前でだけ笑わずに済んだ。そのおかげだろうか、大学の友人の前でだって何処か笑っていない瞬間があった。穏やかに笑える時間が増えた。
夢喰い病が彼を蝕んでいるとするなら、笑っている時こそ悪夢で、笑わずにいられる時間は幸せな現実だった。
彼は相も変わらず憎悪に身を焦がして、それでもこの現実が悪夢であってくれと願っていた。

嗚呼それでも、現実は非情だ。
これは悪夢でもなんでもない、目が覚めることは無いのだから。

内定も決まり、大学生活最後の春を迎えたその日。弟は飛び降りて死んでいった。「間に合わなかった」と、誰かが彼に謝罪をしに来た。
彼の目の前は真っ赤で、真っ黒で、そんなもの見えやしなかったけど。
彼の縮めに縮めた心は壊れた、喰われてなんぞいないのに何も感じない方が楽なんだからと何も考えなくなった。憎悪で目の前すら、何も見えなかった。

だからだろうか、目に見えた憎悪はロズへの加入をその謝りに来たダレカの口から零れ落ちさせた。

彼がロズに入ってから数日、その時の多い被害に心を痛めていた頃。彼は弟からの遺書を受け取った。そこには、"兄が好きだった"と、"恋をしていた"と、"前のように笑ってくれたから心を許されているとおもった"と、"うれしかった"と。" 笑って生きて欲しい "、と。そう書かれていた。
老夫婦は、可愛がっていた弟の自殺に気を病んでそのまま転がるように亡くなっていった。彼らの遺書も受け取った、遺産などの細々としたもの以外に、"やさしいあなたにはたのしく幸せに生きて欲しい"、と、そう書いてあった。

彼は笑った。
―憎悪など、危ういものは表面化してはならない。
―愛を受け取ってはならない。ならばどうしようもないくらいに愛をふりまこう。今までよりも、ずっとずっと。

彼は願った。
―だれも、死んでくれるな。
―面白いことなら教えてやるから、笑って彩ってやるから、死なないでくれ。

―そうであれば、やさしい僕は笑っていられるから。


彼の21年間は、愛と絶望とその度のあたたかな希望を抱いていた。

彼の8年間は、心中に燃やし果てた憎悪と切な願いでできている。


――あの日から、1度たりとも。

前に進む気など、ない。
さん (8dr2j8cs)2022/7/10 09:15削除
彼はとうに、愛に呪われている。

○名前
花言葉からです。名前は可愛らしい名前にしたいな〜と思ってアネモネの牡丹一華と花一華から一華をとって、読み方をいちかにした形です。いちげでも良かったけど、いちかって呼ばれてるのを見たかった。
アネモネの花言葉として有名な「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」と、色別としてある「君を愛す(赤)」「真実・希望・期待(白)」「固い誓い(青)」「待ち望む(ピンク)」が、あぁぽいなぁ…となったので採用。瞳の色を青にした。
花一華の花を名字にもいれたかったので、どうしようかなと思って、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花みたいな言葉が頭に浮かんだので立花→橘花です。ほら、牡丹もあるから…( 無理矢理が過ぎる )
立花まんまにすると、あまりにも名前全てが可愛らしすぎるからちょっとなぁ、と思って硬めの漢字に。本人的には橘だけでよくない?と思ってたりした。だってそれだけで読めるのに余計に花って書くのめんどくさくない?

○能力( Adore marvel )
直訳は、「奇跡を崇拝しろ」とかそんな感じだと思います。各単語で調べた英語よわよわですが、元は「あいして、すてきなひと」でした。そこから、adore(慕う)、Marvel(素晴らしい、奇蹟)で組み合わせた形です。だれにも死んで欲しくなかったから、だれも狙われないままならそれが叶うから。
スノードロップの花言葉は、「あなたの死を望みます」。
自分を愛して受け入れたものは死んでしまってきたからこそ、憎悪の限りであるナイトメアが自分の生みだした何かを愛して死んでしまえばいいと思ったのかもしれないね😇 マジで神に愛されたみたいな容姿と神からの嫉妬で愛が関わる人みんな死んだみたいな過去してるからねコイツ🙃

もし一華が看護とか医学系の大学に行っていたなら『治療』という能力も有り得たかなと思うんですが、一華はそもそも治すことが不可能な段階で全ての死人を見てきたので、能力が決まる当時はそういう視点がなかったんじゃないかな〜、と。

○家族( 両親、双子の弟妹 )
なにもわるくない人たち。弟妹の名前は「コウヨウ」と「フタバ」です。紅葉が兄で二葉が妹。お兄ちゃんが華なので弟妹は葉になりました。
お母さんめちゃくちゃ美人です、絶世の美女。多分良いとこでのお嬢様だったから、専業主婦だった。そんなお母さんにめちゃくちゃ惚れてたのが善人すぎる愛の深いお父さん。パパはママがいない生活に耐えきれなかったのでママに似た一華をママだと思い込むことでなんとか生きようとしてた。一華とか双子の弟妹の為に。だから死ぬまで、一華は自分が母親と重ねられてることに気付いてなかったです。面影を探してる程度にしか察していなかった。
まぁ夢喰い病にそんな決意剥がされて、妻に会わせろ!!ととち狂って娘すら見えなくなった。お父さんは最後に娘を殺して正気に戻って、狂気に落ちて自殺しました。SANc失敗して自殺癖ひいちゃった。
紅葉くんはその頃から兄に懸想し始めました。唯一の肉親だからと色んな感情がごった煮になっていった形。でもいい子だった。しんじゃったけど。

○好き嫌い
ほぼ全てが過去由来。自分が好きなのは、自分を愛すことを許すのは自分だけだから。愛されないのは悲しいから、せめて自分だけでも自分を愛してやりたいんだろうな、まぁナルシストではあるからだけど。過去関係なしに自分の顔とか好きですねコイツは。
食べることは好きなんだけども、なんかこの見目の良さだと貰いもんに何か仕組まれてそうだなぁと思ったので人の手料理はそんなに好まない。自炊は一応できるけどそんな暇があるなら「さぁ、誰を驚かせようかな?」となる。あとは胃袋を掴まれてたまるものかという意地。
ミントは幼い頃から苦手なので今でも歯磨き粉は子供用です、イチゴ味🍓



彼は多くのやさしさと、あまりにも心の奥に押しやりすぎて飲み込めないほどに濃縮させた小さな憎悪で生きています。悪戯好きなのは幼い頃の彼がそうであったのと弟の真似、大学生の時やロズに加入して数日間の一華はもう少し落ち着いていました。距離感は変わらないけど。
絆されがちな来る者拒まずスタンスはやめたみたいです。メンタルはオリハルコンくらいあったけど流石に死なれすぎてぶっ壊れた。ぶっ壊れて別方向にオリハルコンになった。でも人が死ぬと哀しむ。

生きていてと願われたので、自ら死にはしません。どれだけ死にたくても、苦しくても、自殺はしません。
生きているだれもがかなしまなくても、唯一、今、愛している家族には哀しんでくれる以上の愛を向けられていたのは、知っていたから。


▽酔いどれ知らず/Kanaria
さん (8dr2j8cs)2022/7/16 14:50削除
【赤樫 恋鐘 について】
自分の家族を救えず、謝りに来てくれた人。一華がその驚きざまを気に入ったのと少し気にかけているので見掛けたらとんでいく。文字通り、飛びついて驚せて締められる、なんて一連のパターンを繰り返す愉快な関係であるがその実「恨みのトリガー」でもある。本人は一切の自覚がない為、余程感情が荒ぶらない限りはそれが引かれることはあまりない。その代わりに遠慮がほぼなく、新しいものを思いつく度に試しに行っている事も。最も、一華が遠慮をする相手などいる方が珍しい。
時折バグる度に何度も何度も言葉を尽くしている。何かしたいと思うならどうか、笑っていてくれないか。そんな思考が相手にあるかもわからないが、少なくとも現時点の一華本人は恨みなど抱くこともなく、罪悪感に埋もれる彼を何とかしてやりたいと思っている。


【柊 夕 について】
幼馴染。幼い頃から家族ぐるみで仲が良く、自身と仲が良いことで弟妹も懐く素敵空間だった。一華本人はその時の事を懐かしく、また綺麗な思い出として見ており心の中にずっとある。そのせいか、声が出せるのに出さないという現状が何処か寂しくて、どうにか出来ないかと案じることも多々。
喋ってくれるようになるなら、普段の一華よりもしかすれば少し素直だと感じるかもしれない。勿論、心の距離自体は早々変わりやしないのだが。一華は性質的には幼い頃の模倣をしている節があるので、実際その頃に出会って親しくしていた彼とその時のように接することで無意識的に戻っているかのような感覚を覚えることも。
現時点の一華は今の自分の根幹を揺らしかねない彼のことを少し恐れてはいるが、それ故に爪弾きにするような人はやさしくないし、何より自身が彼と仲良くしていたい、と思ってしまったが故に構いに行くし仲良くする。


【瀬利 綴 について】
歳下上司と歳上部下。本人の自己評価の低さをあまりにもと見兼ねて構っている。元々口にするのは美辞麗句ばかりだが、彼女に対してはそれが随分と、いっそ大袈裟とも言えるほど。ただし本人は冗談のような雰囲気ではなく、まるで自分のことを褒めるのと同じように一華の本心よりから口にしていることが多い。
どこまでいこうとその態度が軟化する事は今のところなく、故に冗談、出任せ、と捉えられることが起こりやすいかもしれない。仮に彼女のその自己評価の低さや自信のなさを少しでも上向きに出来たとしても、それはそれで褒めそやす。人としての性質を自身から見た観点で褒めており、彼女の性格や実力を認めてこそいるが、彼女から見た自分への感情について、友情的なものですら欠片たりとも認めようとはしないひどい人でもある。
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さん (8dr2j8cs)2022/7/5 23:33 (No.27718)削除
連投すみません🙇🏻‍♂️中の家族(主に兄)の深堀です❕

○名前について
花言葉という案を貰った時に、桜の迷信を思い出したので桜を付けたいな〜と思って、じゃあコイツ赤いから緋桜にしよう!と思って緋桜決定。
桜の迷信は、「あんなにも桜が綺麗なのは、桜の下に死体が埋まっていてその血を吸い上げたから」みたいなのです。
その血を吸い上げて塗って自身を強化する有様が少しらしいなと思ったので、いい名前になったかなと!
中に関しては、親の願掛け。下に女の子が出来て真ん中っ子になって欲しいという願い。兄の名前である伊智(いち)も、下に妹ができて欲しいと長男らしくなるように選んだ。緋桜兄弟たちへの願掛けじゃなくて自分達への願掛けなあたり、(男の)子供への愛はない。

○苦しみについて
兄にされた事は多岐に及ぶ。肉体的な傷、鬱憤晴らしの殴られ蹴られは最初の方は子供のやる事が故にそこまで跡が残っていないが、成長するにつれ、兄の成長が速く体格差もあった為に苦しむことになる(多分180はあった兄)。思いっきり投げつけられ意識が飛んでしまうかと思うほどの威力で壁に打ち付けられるのは、いつも最後にされることだった。
精神的なものとしては、圧倒的な自己の否定から始まり幼い中の期待を裏切り続けた。完全に屈服することしかゆるさない、性的な暴力がなかっただけましなのかもしれない、もしかしたら。反抗的な目をしたらすぐさま妹を引き合いにだされた。

親に言ったって、誰かに言ったって、みんな、「兄弟喧嘩」だと口を揃えていた。
機嫌も悪くなる。妹も危なくなる。中が救いを求めなくなるのは当然だった。


○兄妹について
妹はマジで可愛い。取り敢えず可愛い。オレの妹が世界で1番可愛い。

妹への愛が重いのは、何をされようが苦しめられようが、「妹の為」と思うことでどうにか精神の安寧を測っていたから。なまじやさしかった故に、兄のことを憎みきれなかったが故に。
兄の真似を始めたのは、「俺の気持ちなんてわからないくせに!!」と言われたから。それを知って、否定して、妹のように愛してもらいたかったから。
だけど、それは『兄を否定するため』という目的にすりかわり、兄を憎みきれない気持ちはひたすら精神を削らせ、全ての感情が「妹の為」になった瞬間、中はある意味壊れてしまったともいえる。妹の為なら文字通り " なんでも " 出来てしまう。壊れてしまったのは高校生より前の時で、それからの癖が今抜ける訳では無い。
庇ってくれなかったなんて文句は絶対に言わせないし妹を責める貶める輩は妹本人でさえ許さない。庇われたくなんてない。むしろ庇われたら存在の根幹が揺らぐので庇わない方がいいまである。
兄が死んで喜んでしまった自分がいることを、いちばんよく知っている。

「兄がおかしくなって死んだって聞いた時?…ハハッ、正直、嬉しかったね。オレの事は勿論だけどよ、もう、アイツを傷付けられる心配もなくなったんだからなァ。
 ……勝手な話だが、…オレは救われたんだ、ナイトメアに。」
さん (8dr2j8cs)2022/7/16 14:30削除
○好き嫌いについて
妹は妹、兄は兄。
甘味は、砂糖が鎮痛作用があるというのを聞いたのでそれで食べてて好きになったんじゃないかなあと。料理と珈琲はバイトの影響。
辛味はそもそも痛覚である辛味を中が感じれるかどうか怪しくて味しなさそうだなと思ったのと、まぁ痛そうなので投げつけられたことでもあるんでしょう兄に( なげやり )

○バイトについて
居酒屋と風変わりなカフェで、時折単発バイトもいれて扶養から外れない程度に頑張っていた。どちらも個人経営、カフェには今でも顔を出している様子。
カフェのオーナーは、やさしくて少し変わった、お菓子作りと珈琲を淹れるのが上手い人。お菓子やケーキが多いこじんまりとして奥まった場所にある、常連の多い店。将来はここで働かないかと打診も受けていた。その為珈琲や紅茶を淹れるのに関してはそれなりに知識も技術もある。本人は紅茶より珈琲の方が好き。

○所作について
兄の機嫌を損ねないため、自然と気配を消し静かに行動することが癖になっている。こればっかりは解放されても治らなかったから、開き直った。
ちなみに泣けない子、泣いたら痛い目に遭ったから泣き方を忘れた。それでも泣いた妹の事は沢山甘やかしたしめちゃくちゃ優しく抱きしめたし、しぬほど寄り添って慰めた。泣いているという一点でかなり焦るのでめちゃくちゃがんばった。

○ナイトメア、夢喰い病について
中は、ナイトメアに救われた。故に、悪感はない。
むしろ感謝している。憎んでいるわけではないし、ソイツが悪人を殺すというならそれはそれで世のためだと思っている節もある。ただ、妹に仇なす可能性があるのならと許せないだけ。
殲滅するなら、何に対しても協力は惜しまない。ただ、ソレが妹を苦しめないように、強くなって救うために、死なない事が前提なので命を大事にしないということは決してない。
強くなるためなら、妹に危害を及ばせないためなら、なんだってする。たとえ命を縮めようとも。妹はそんなことを望んでないとか言われたって、気にしない程度には心が決まっている。(矛盾じゃなくて、死ぬのはダメだけど命が縮む程度ならいいかと思ってる節がある)
なににおいても、それが手段として使えるということは身に染みて知っているので、多分夢喰い病が刑罰とかに採用されてもいいしそれを望んでるまであるかもしれない。中自身は、強くなる手段として使っています。



自分の命の価値は低め。仮に妹が結婚とかして家を出ることが叶うなら個人的な復讐として『兄が自分を長年害してきた証拠』『その内容をしたためた遺書』を残して、妹の幸せそうな姿を見れたら満足なのでその日か次の日にでも自殺してやる気くらいはあった。多分昔の将来の夢っていうならコレだった。兄を罪に問うて社会的にこわす、『どうにか兄を壊そうと画策しても』これの最終手段。
前向きな自殺志願者ではあった。

自己を否定され続けたにしては自信も自己肯定感もあるのは、たぶん守れた自負だけは残っていたから。

別に死ぬ気はないので危うくはないし他の人を助ける心のゆとりもある、色々言っているけれど、今の彼は十分しあわせなのです。なんだかんだ言っても妹が目に見えるところで笑っていて、自分が傷付くのは前と違って " 自分の意思 " 。たくさんの人が周りにいて、同じところは見ていないにしろ目的の手段は同じで、自分のままで人に接していられる。
こんなしあわせなことはないでしょう。だから、可哀想ではあれど悲観的ではないのです。

『こんなしあわせを続けるために』
「妹の為」だなんて言葉に少しだけ付け加えるなら、そうやって前向きに命をつかっています。
まぁ、事情が事情なのでたまに過去も見てしまうけれど。

誰かにしあわせや愛を与えられるより、自分の手で見出したしあわせを掴み取りたい、守りたい人。


▽UnderStand/BCNO
さん (8dr2j8cs)2022/7/16 14:31削除
○身体について
既に結構ボロボロではある。夢での傷は治りが遅く、自分で傷付けた傷に関しては痛みを知覚できますが、他の傷は痛みの感覚が鈍い為に完治しきらない内からまた傷付いて、を繰り返しています。似たような場所に治らないうちから再度傷がついたり、忘れて治らない内に自傷してしまうことすら。
本人的にはそこまでそれを重く捉えておらず、薄着なのも別に傷を気にしないからです。他人が何か言っても「痛くねェから」と聞きません。あんまり休むと身体が鈍るから。幸い、自分で重く傷付けた傷は自覚できるので大人しくできます。
痛みとは自分を守るための危険信号であり、それがほぼ機能していないからいつか自分を守れなくなる日がくるかもしれないです。妹が幸せならそれでいい。
さん (8dr2j8cs)2022/7/16 14:34削除
【暁星 圭 について】
尊敬する師匠。だけどすぐ体罰を課すのは如何なものかと思っている。
ロズに入り、自己流で強くなるより誰かに教えてもらった方が早いと思った結果がこれ。中が当時想定していた有様よりずっと尊敬してしまったり、大事に思ってしまっている。とはいえ自分で自分のことは守れるだろうと思っているし、他人を守るだけの力量があるとは思っている。でも無闇矢鱈と殴るのやめません?
ただ最近、感情がかなり複雑。最初聞いた時は認めるまでに時間がかかり、自分の中で考えて、最強である彼が妹を守れるだけの場所に望んでいてくれるなら願ったりではある、と納得しかけていたら自慢話が始まってそう。おい。なんだかんだ妹の話をするのは嫌じゃない。


【緋桜 陽菜乃 について】
大切で一等大事で何に代えても守りたいとても大事で大事で大切な妹。親愛ゲージが振り抜けてる。妹がいてくれさえしていれば何も問題ないしなんでも耐えられるし死ぬ気もしない。逆に言えば妹がいない世界で生きる気はこれっぽっちもない。命の火があるとするなら、妹は中にとってはその日が灯る蝋燭の、蝋の部分である。
大切で大切で、だからこそ必死で守るし、守るために研鑽を惜しまないし、過去や今にどれだけ何があっても耐えてこられた。その反面で一切の愛を望まない献身さはいっそ異常。望まないだけで貰えたら普通に嬉しくはある。望まないが故に、中は妹がどこまで自分を思っているかを気にせず自己犠牲に走れるし、死んでいける。
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猫原さん (8dzon6g0)2022/7/15 20:55 (No.28527)削除
幾霜 星の表情差分です!実はこっちのハイライトオフが先に完成してたんですが、なんかキャラに合わねえなって描き変えたのが設定の方にある画像です😌
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mola*さん (8dv4m07k)2022/7/13 21:17 (No.28359)削除
流血・グロ等注意です…、胤死亡if
mola*さん (8dv4m07k)2022/7/13 21:17削除
いたい。あぁでも、どうでもいい。


宙を舞う鎖をナイトメアの脚部に絡ませ、振り翳された爪先の動きを逸らす。じゃらじゃらと音を立てて鎖が弧を描き、勢いを持った棘だらけの鉄球が、ナイトメアの頭部を砕いた。しなやかな尾の様な、鋭い刃のような黒い影に足元を薙ぎ払われたのを避ける為に、地面を蹴り上げながら自重を軽くして、宙に浮き上がる。じくりと肌を焼くような痛みがまた広がった。もうあと数分も持たないだろう。まだ、気を失う訳にはいかない。そう思いながら能力を解除し、鉄球を影に向けて振り下ろす。舞い上がった鎖を振るってナイトメアの首筋を捕らえる。どちゃりと黒い影が、落とされた鉄球に押しつぶされるのと同時に、地面に叩き付けられた。起き上がろうとしたけれど、痺れた四肢に力は上手く入らなくて。心配の声と共に此方に差し出された誰かの手が、千切られて宙を舞う。1、2、3…、ナイトメアの数にはまだまだ切りが無い。こんな筈じゃ、なんて誰かが言っていたような。痺れ過ぎて、足の感覚が無い。動いているのかもわからない。なら、3秒で。体重操作、急上昇。左腕まで広がった模様を横目に、上からナイトメアの頭部目掛けて、鉄球を翳す。地面が近づいてきて、着地は出来なかった。牙か何かを模した影が脇腹を抉っていった気がする。武器を手放してしまったみたいで、目の前に転がされた自分の手は、何も握っていなかった。強く、鉄の香りがする。生暖かい何かが、皮膚を伝って地面に落ちていった。あかい、なにかが…。大丈夫、まだ、意識があるなら。ふわりと、血濡れた体躯を浮き上がらせて、今度は重たく、自身を鉄球のように。一体でも多く…道連れにして逝こう。黒い霧が頬を掠めていく。次いで、視界が半分消し飛ぶ。肩を齧り取られた。けれど、遠のいた感覚は、痛みすら上手く伝えてくれず、意識はぼんやりと其処に横たえられていて。


お姉さま、ごめんなさい。ぼく、しっぱいして、しまいました…。


_やくに、たてたかな…?おねえさまのこと、まだぜんぜんまもれていないのに。もっとつよくなりたかったなぁ…。


ねぇ、おねえさま…。どうか、しあわせに、いきてください、ね…。


傷口はびりびりと痺れたまま、朦朧とする意識の中、痛みも思考もままならずに、朦朧と、微睡む様に少年はナイトメアに喰らいつくされた。


少年の遺体は損傷が酷く、_けれど、安らかな笑顔を浮かべていた。
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